2013/3/27 20:5:15 [710]事情があって小説が書けなくなりました。 完了します、申しわけございません。
2013/3/10 23:45:44 [170]あげ
2013/3/7 16:10:56 [740]書くネタが無い・・・といわけで一旦キャラまとめ。
【城の人達】 『ニコラ=クラージュフルール(19)』 「フルール王国」の若き女王。誰もが認める絶世の美女。 彼女自身、女王という立場は若干面倒くさいと感じている。 大嫌いな勉強の時間に毎日城を抜け出し自由を堪能している。 『カテドル・ノーチェ(56)』 クリザンテーム城の執事、年齢は城の中で一番上。 基本誰にでも優しく他の使用人用達にも好かれているが ニコラには「厳しくて口うるさい叔父様」と見られ若干苦手意識されている。 『クローネ・オネスト(18)』 クリザンテーム城のメイド、主な仕事は掃除と水仕事。 メイドの中では新人の方で、先輩メイド達に面倒をかけまいと 本人なりに精一杯がんばっている。 ちなみに彼女の作るパンプキンパイはすごく美味しいらしい。 【城下の人達】 「アンヌ(19)」 ニコラの年の近い友達、セミショートの赤髪。 体を動かす事が好きで体力も結構ある方だが、ニコラには敵わない。 セシルとは幼なじみで家が隣同士。 「セシル(17)」 ニコラの年の近い友達、腰まである茶髪の長髪。 のんびりした口調で、お菓子作りが趣味である。 父親がアンティーク店を経営している影響か 彼女自身も古い物が大好きである。
今の所はこのくらいです、あとから増える予定ッス。
2013/3/6 15:13:14 [778]支援上げ↑
2013/3/3 22:36:14 [221]↓のAA可愛いww
2013/3/2 16:43:33 [554]おてんば女王様可愛いです
∧_∧ ( ´・ω・) マターリ ( つ旦O と_)_) 旦旦旦
2013/3/1 21:52:2 [800](´・ω・`)_旦~ こっそり愛読中
2013/3/1 17:17:38 [228]3人は近くの公園のベンチに座って休むことにした。 頬を撫でていくそよ風が心地いい。 アンヌの持ってきたクッキーを食べながら適当に雑談。 はやりの菓子の話、恋の話、城の話。 ほとんど休む間も無く口から出てくる話題、まさに女子。 ふとセシルが尋ねる。 「そういえば女王様がって育ててる言ってたお花、あれどうなったんですか?」 「え?あぁガーベラちゃんのことね、もう本当に可愛いのよ! 毎日朝起きたら水をあげるんだけど、その水滴がきらきらしてさらに可愛いのよ!」 ニコラは満面の笑みで嬉しそうに花の経過を語った。 城ではほとんど退屈な彼女の唯一の楽しみ、それがガーデニングだった。 元々花が大好きな彼女、特にガーべラは幼い頃からのお気に入りで 城の庭園はほとんどガーべラの花で埋め尽くされている。 赤、黄、緑、その光景は実に美しいものだ。 「本当に素敵なんですねぇ、いつか見てみたいです!」 「私もです、とても美しいんでしょうね・・・♪」 「じゃあ今度城にいらっしゃい!!」 「えっ?でもお城って民衆は入ってはいけないって」 「そんなの誰かが勝手に決めた事じゃない、私が良いって言ってるんだから 使用人達だって許可してくれるわよ」 「でもぉ・・・」 「大丈夫だって!ね?ね?」 ニコラの押しに戸惑う2人、ズイっと顔を近付けられ思わず後ずさる。 セシルとアンヌはお互いに顔を見合わせた。 すぅ、と深呼吸をし、そして声をそろえてニコラに言った。
「お城に、お邪魔してもいいんですか?」 「!!えぇもちろんよ!!大歓迎だわ!」 2人の言葉を了承の意にとらえたニコラは手を叩き喜んだ。 いつにしようか、何をして遊ぼうかとウキウキ考えるニコラの姿。 それを見たアンヌとセシルは思わず微笑む。
「やっぱり女王様も女の子なんだねぇ」 「だね、なんだか不思議な感じだわ」
2013/3/1 17:17:18 [253]「じょ、女王様!待ってくださいッ」 「いやよー♪次はあの店に行くの!」 「もう少しゆっくり、速いですよぉ」 あの後、城に戻る気の無いニコラは同じくらいの年齢の女子2人を連れ 様々な店が立ち並ぶ商店街に来ていた。 目に飛び込んでくるおしゃれな装飾品に甘い菓子、 愉快な音楽に香りの良い花達、全て女性にとっては堪らないものばかりだった。 ニコラもまたそれ魅せられた者の1人、目を輝かせ店を見て回る。 あの店この店と次々に移動するニコラの後ろをついて行く女子2人は 息を切らしながら訴える。 「も、もう疲れました・・・少し休みましょうよ、ねぇセシル?」 「そうですよぉ、私達は女王様みたいに体力そんなに持たないんですから」 「えぇ、もう休憩なの?仕方ないわねー」 「感謝します・・・」
2013/2/26 18:28:34 [144]ネタ無いけど上げます
2013/2/25 18:42:5 [190]上げ
2013/2/25 1:12:40 [342]一方、クリザンテーム城では。
「おはようございます・・・」 「カテドルさん・・・おはようございます・・・」 素敵な朝の光に照らされる城の中では、全然素敵とはいえない朝を迎えた 使用人達の挨拶の声。 結局朝まで帰ってこなかった女王ニコラ。 城で待っていた使用人達も溜息をつくしかなかった。 「帰ってきませんでしたね、女王様」 「そうですね、いつお帰りになるのでしょうか」 「もしかしたら今日も帰ってこなかったりして・・・?」 「もしそうなったら大変な事ですよ・・・あぁ、どうして ああなってしまったのでしょうか・・・ニコラ様」 昨日と同様、長い廊下の真ん中で響く2人の声。まるで生気が感じられない。 「女王様の性格どうにかなりませんかねぇ本当に」 「クローネ、ニコラ様の性格はおそらく生涯ずっとあのままだと・・・」 「そんなぁ、もっと女王っていう自覚を持って頂かないと困りますよ!」 「多分本人に言っても聞き流されるだけでしょうね・・・」 「ハァ・・・もう、とりあえず私は大広間の床を掃除してきます」 そう言うとクローネはまた大きな溜息を付きながら大広間へと向かって行く。 その足取りは重く、後ろ姿はなんともいえぬ哀愁がただよっていた。 普段からどれだけ女王に振り回されているのかよく分かる。
「ニコラ様・・・帰ってきたらまたお説教ですね」 そう言ってカテドルはその場をあとにした。
2013/2/25 1:1:59 [812]チュンチュン――。
「う、ん・・・」 朝、暖かい太陽の光が差し込むベッドの上。 外からはいつもの様に小鳥の小さなさえずりが聴こえてくる。 少し冷たい空気、ニコラは寝ぼけ眼をこすり身を起こす。 体に掛かっているはずの毛布は寝相の悪さで床に落ちていた。 「うぅ、寒いわ・・・」 温もりを求め、家の主がいるであろう1階へと向かう。 階段を降りて行くと何やら食欲を誘う匂いが。 1階に着き木製の扉を開けると、目の前に現われたのは テーブルに並んだパンとスープ、ホットミルクにその他色々の朝食達。
目に入ってきた朝食を前にしてニコラの眠気は一気に覚めた。 「女王様おはようございます、朝食の準備が出来てま―」 「美味しそう!いただきますッ!!」 女性の話を最後まで聞くことなくニコラは朝食を食べ始めた。 その食べっぷりは朝の食欲とは思えない程の勢いだった。 「あの、そんなに詰め込むと喉を詰まらせますよ?」 「大丈夫よ!このくらいなんて事っ、うぐっ!」 「女王様ッ!?」 言っているそばから厚切りベーコンを喉に詰まらせる。 慌ててニコラはミルクを一気飲みしてベーコンを胃へ流し込む。 「う、ハァハァ・・・うぅぅ」 「大丈夫ですか?」 「うんなんとか・・・死ぬかと思ったわ」 今度から食ベるペースはゆっくりにしようと肝に命じたニコラだった。
朝食を終えると、ニコラは今日の予定を考え始めた。 畑に行くか子供達と遊ぶか、はたまた街で買い物か。 小さく笑みを浮かべる彼女、城に戻る気は全然無いらしい。
2013/2/23 20:33:45 [945]なんとなく上げッス
2013/2/23 11:32:23 [1000]斑鳩sワン君、読んでくれて感謝ッス!! 多分この小説、結構な長さになる気がします。 最終回はいつになるか・・・がんばって書きます!
2013/2/23 1:29:32 [208]おおっ! ファルさんらしい小説がいつの間にっ。
これから読ませていただきます!
2013/2/23 0:51:40 [637]正午、葡萄畑の仕事を終え、約束通り子供達と遊び ひと段落着くと一人の農家の男が話しかけてきた。 男はニコラの隣に座ると語り出した。
「女王様は本当に優しいお方です、自分達みたいなただの民衆を ここまで気にかけてくださって、感謝してもしきれないです」 「そんなに褒めないでよ、そこまですごい訳じゃあないんだから」 ニコラは照れて後頭部を掻いた。 「いやそんな事は無いです!普通の王族達なら ここまでしてはくれません、女王様はまるで女神の様ですよ」 男は輝きに満ちた目でそう語る。 褒めすぎとも言える感謝の言葉、ニコラは苦笑いするしか無かった。 ここまで褒められるとさすがに少し焦ってしまう。 嫌というわけでは無いが、複雑である。
「そういえば女王様、城へはいつお帰りになるのですか?」 「あっそうだった、うー・・・」 忘れかけていた城の存在を思い出し黙り込む。 確かに、夕方には城には帰らなければならない。 しかし帰ったとしても、待っているのは不機嫌な使用人達と 面倒くさいだけの勉強の時間。なんという拷問。なんという不幸せ。 出来る事なら今は城に帰りたくない。 そこである考えを思いつく。
「ねぇねぇ、今日誰か家に泊めてくれる人居ないかしら?」 「えっ!?でも女王様、城には帰らないんですか?」 いきなりの質問に目を見開き驚く男。ニコラは続けて言う。 「城なんて戻っても退屈なだけだわ!だから帰りたくないのッ!」 必死になって頼むニコラ、男は困った顔をした。 国の女王の頼みとなると、断るのは困難だからだ。 本当に我がままな女王様である。 少し考えた男は口を開けて言った。
「分かりました、じゃあちょっとみんなに聞いて来ますね! 女王様の頼みなら、きっと誰か泊めてくれると思います」 「ありがとう!!これで勉強しないで済むわッ!」 どこまで勉強が嫌いなのか、ニコラは手を思いきり頭上に上げて叫んだ。 紫の瞳はきらきらと輝いて、何とも言えない希望に満ちていた。 女王のオーラなど微塵も感じられない、ごく普通の少女の姿だ。
その日の夜、ニコラは雑貨屋を営んでいる女性の家に泊めてもらった。 いきなりの来客であるにもかかわらず、女性は心良く招きいれてくれた。 女王への信頼度の高さが表れる。 一方で、城で待っている使用人達はまた女王の 我がままに振り回される事となったのである。
2013/2/23 0:27:34 [510]ここは城下の東葡萄畑。 1年中日当たりが良く、水はけも良いこの土地は 葡萄を育てるのにはもってこいの場だった。 今日も農家の者達が葡萄作りに精を出す。 そこに現れた1人の女性。
「あっ姫様だ!」 「おぉ女王様!また来てくださったのか!」 一心に作業をしていた農家の者達が一点に目を向け声を発した。
「こんにちわ!また来ましたよー!」 そこに居たのは女王、ニコラだった。 服装は一般市民が着ている様な白シャツと半ズボン。 「またお城を抜け出したのですか、使用人達に怒られますよ?」 「いいのよ、だって勉強なんて退屈なだけだもの」 ニコラはぷぅと頬を膨らませて言った。様はサボりである。 「ねー姫様ー!あとで遊んでー!」 「こらトマ!女王様に向かってそんな口の聞き方するんじゃないよ!」 「痛ッ!」 遊びたがる子供の頭を叩き叱る母親。 叩かれた子供は痛そうに頭をさする。 「申し訳ございません女王様」 「別にいいのよ、トマ、 この畑仕事が終わったら一緒に遊ぼっか!」 その言葉を聞いた瞬間、トマの表情がパァっと明るくなった。 「本当に!?やったー!」 「えへへ、じゃあ早く終わらせよっか!」 「うん♪」 「あー!!トマだけズルーい!僕も遊ぶ!」 「私もー!」 トマと笑いながら話していると、近くで聞いていた 他の子供達もやって来て、いーないーなと騒ぎだした。 「僕たちも一緒に遊びたい!」 周りに集まる子供達に押され身動きの取れないニコラ。 「分かった!遊ぶッ遊ぶわよッ、だから押さないでー!」 「「やったー!」」 子供達の歓喜の声が畑中に響く。 解放されたニコラは息を整え一言。 「その変わり、貴方達のおやつの桃は私が半分頂くわよ・・・全員分」 「「ええぇぇッ!!?」」 ニコラの言葉を聞いた周りの大人達は一斉に笑い出た。 納得のいかない子供達が発する数々の文句をよそに、 ニコラは一人勝ち誇った笑みを浮かべていた。 なんて大人げない。
2013/2/22 22:19:57 [760]おぉ、なんだか面白そうですねw 続き楽しみにしてます^^
2013/2/22 20:4:42 [341]時は戦争時代、あちらの国こちら国と争いの絶えない世の中。 そんな時代に、戦争とは無縁ともいえる程に平和な国があった。 地図で西方、「フルール王国」。 大きな国とはいえないが、国全体が花の香に包まれ、 資源も豊かで、民衆も穏やかな者達ばかり。 そんな国全体を治めるのは、齢十九の若き女王。 女王の名はニコラ=クラージュフルール17世。 美しく輝く金の長髪、雪の様に白い肌、深く澄んだ紫の瞳。 誰もが認める絶世の美女だ。民衆達も彼女を強く慕っている。 でも彼女が慕われる理由は他にもあったのだ。 その理由とは。
「女王陛下!女王陛下!!」 城に響く大きな呼び声、城の使用人だ。 「はぁ・・・女王陛下ぁ・・・」 「どうしたのですかクローネ?」 「あ、カテドルさん」 そこに通りかかった執事のカテドル。 うなだれているメイドに問いかける。 「女王様が見つからないんです、ずっと探してるのに」 「何か急ぎの用件でも?」 「はい、もうすぐ数学と歴史の勉強の時間なんですけど 女王様ったら・・・」 酷く沈んだ声で愚痴を言うメイド。 その様子を見た執事は何やら困った表情で黙りこむ。 2人共、大体の検討はついているのだ。 女王陛下の居る場所を。
「また北の住居地でしょうか?」 「いや、昨晩確か畑がどうこうおっしゃっておりましたので・・・ 多分・・・葡萄畑でしょう」 「はあぁぁ・・・」 そう、彼女は国を治める女王という立場であるにもかかわらず ほぼ毎日城を抜け出し、民衆達が生活する城下へと向かうのだ。 なんとか阻止しようと城の使用人全員が一丸となって策を練るも ことごとく失敗に終わるのでどうにもしようが無いのである。
そんな女王の破天荒さに、使用人達はもはや成す術もない。 「今日はいつお帰りになるのでしょう・・・」 「下手をしたら明日まで帰って来ませんもんね・・・もう」 城の広く長い廊下の真ん中、執事とメイドの周りの空気だけが何故か重くなった。
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