2011/12/7 16:49:51 [596]続きが楽しみです。 頑張ってください。
2011/11/12 3:40:0 [110]頑張ってね〜!
2011/11/11 22:9:55 [337]続き楽しみにしてます^^
応援age☆
2011/11/9 6:50:11 [581]リィーコロs>> ありがとうございます♪ 続きバンバン書くので応援よろしくお願いします。
夢莉「家族・・・?」 夢羽斗くんは優しい顔をしていた。 夢莉「家族って誰になるの?」 夢羽斗「うーん・・・夫かな(笑)」 ケラケラ笑っている夢羽斗くんを見ていると 自分まで幸せになってくる・・・・
『不思議・・・』
夢羽斗「え?なんか言った?」 夢莉「ううん。なんか夢羽斗くん見ていると不思議な感情が込み上げてくるの。」 夢羽斗「どんな?」 夢莉「体がぽかぽかしてくる・・・。」 夢羽斗「それはさ、『喜び』だよ。」 夢莉「喜び?私、喜んでる?」 夢羽斗「あぁ!」 最近喜べてなかった。つらいことしかなかった。 でもこれからは夢羽斗くんがいるから たくさん喜べる。
夢莉「ねぇ!夢羽斗くっっ・・・んっ。」 私が喋りかけようと思った時だった。 夢羽斗くんの顔が目の前にあった。 夢莉「ぷはっ・・・・・。」 ようやく顔が離れると夢羽斗くんは 「覚悟しとけよ。絶対に幸せにするから。」 と言って帰ってしまった。
するとまた体が熱くなってきた。 さっきのとは違う。 もっとカァァァっとするような感じ。 心臓が苦しい。 夢莉「夢羽斗くん。」 名前を呼んだら、病気の事を思い出して また涙が溢れ出てきた。
2011/11/8 18:10:16 [337]読ませていただきました^^ おもしろかったです♪ 続き楽しみにしています*。+
2011/11/8 6:32:38 [103]age
2011/11/1 22:30:2 [440]夢羽斗side
夢莉「ぇ・・・・え・・・?」 夢莉さんの表情は驚いているというより、 崖から突き落とされた人のような恐怖に怯えた表情だった。 沙里「ウソでしょう?ウソって言ってよ!!ねぇ!!!!」 医者がウソを言うわけないのに、責めてしまう気持ちは よく分かる・・・・。俺もそうだったから・・・。
夢莉さんの頬に涙が一筋流れた。 夢莉「私は・・・し・・・死ぬんですか?」 病室は静まり返る。 助けてあげたい。ここにいた人は心からそう思っただろう。 医者は「全力を尽くします・・・。」 と、一言言って終わってしまった。 あっけなかった・・・。
沙里「ごめん。帰るね。」 真っ青の表情のまま沙里さんは帰ってしまった。 あまりにショックだったのだろう。 夢莉さんは下を向いて一言も口を聞かない。
夢莉「ぅぅぅうっ・・・・ひっ・・うぅう・・・。」 シーツにポツポツと水滴が落ちる。 夢莉さんは静かに静かに泣いていた。 夢羽斗「思いっきり泣いていいですよ。俺、ここにいますから。」 そう言うと夢莉さんは俺の方に顔を上げた。 目が真っ赤だ。 夢莉「ごめん・・・。ちょっとだけ・・・。」 すると夢莉さんは大声をあげて泣き出した。 きっとお父さんは交通事故、お母さんはアルコール中毒って 言ってたから安らぐ事も、泣く事も我慢してきたのだろう。 強くならないとって・・・泣いたらダメだって・・・
落ち着いてきた夢莉さんに俺は言った。 『俺がこれから夢莉さんの家族になりますから。』
それは俺の心の傷を埋めてほしかったからかもしれない・・・
2011/10/31 6:20:30 [202]?「夢莉さん!聞こえますか!?起きて!」
夢莉「ぅぅ・・・うん・・・。」 目を開けるとそこは真っ白な病室だった。 沙里「よかった。いきなり倒れるからびっくりしたよ。」 夢莉「ごめん・・。なんかあの音がお父さんが死んだときの交通事故みたいな音だったから。なんか苦しくなっちゃって。」 沙里「そっか・・・。」 ?「なんか話についていけないんだけど。」 しゃべりだした男の子は私と同じくらいの年齢で、 メガネを掛けているものの、元気な印象が強かった。 夢羽斗「僕は夢羽斗です。マリーネ高校の2年です。」 沙里「この人が夢莉の事運んでくれたんだよ!」 夢羽斗「確かにあの交差点の音は、交通事故だった様ですよ。」 すぱっと言い切った夢羽斗くんは少し悲しげだった。 夢莉「運んでくれてありがとうございます。でももう元気だから外に行かせてよ。」 沙里「まぁだ!検査してるから出ちゃダメ!」 夢莉「なんの検査?」 夢羽斗「あなたの体のだよ。めまいがひどいんでしょ。」 夢莉「あぁ・・・そのことか・・・。」 確かにきちんと検査してもらったほうがいいもんね。 沙里も夢羽斗くんもありがとうって感じ。
看護士「夢莉さん。ちょっとこちらへ。皆さんも・・・。」 夢莉「はい。」 1つの部屋に入ると、お医者さんがいて真剣な目つきでこちらを見る。 医者「あなた、お母さんは?」 夢莉「お酒が大好きで、いつも酔ってて。おかしくなってます。」 医者「そうか。でね、君の体を調べた結果何だけど。」 お医者さんは余計深刻な顔をする。 医者「白血病だ。余命は2年間。」
この時はまだ知らなかった・・・あの苦しみを。
2011/10/29 10:29:43 [802]夢莉「待って!待ってってばー!」 ぶぉぉぉぉぉーー・・・・・
夢莉は大きなため息をついた。 このバスに乗れなかったら、絶対に遅刻。
夢莉「またあのくそ恐い高橋先生に怒られちゃうよ。」 いつもなら次のバスを待って、学校に行くはずが 今日は行く気になれなかった。 なぜか真っ直ぐお気に入りの店に向かっていた。
りりりーん。 沙里「いらっしゃいませーってあんたかい。」 夢莉「ごめん。来ちゃった・・・。」 沙里は私の幼なじみで、私は高校に行ったけれど、 お父さんのカフェを受け継いで店長をやっている沙里。 まだ同じ16歳なのにてきぱきと仕事をしている 沙里はすごいと思う。
夢莉「なんか今日は行く気しなくて。」 沙里「じゃあ、コーヒーとドーナツでもいかが?」 夢莉「お願いします。」
こぽぽぽ。コーヒーを入れる音が響く。 私はこの時が一番好きだ。
沙里「どうぞ。で、なんか聞いてほしい事があるんでしょ?」 ニヤニヤしながら聞いてくる。 沙里にはかなわない・・・。 夢莉「ぅん。最近ちょっとめまいが多くて。」 沙里「へー。病気かなんか?病院行った?」 夢莉「行ったけど、別に熱とかあるわけでもないし、ただの貧血だろうから鉄分をしっかり取りなさいって言われて終わった。」 沙里「でも夢莉はただの貧血じゃない気でもするの?」 夢莉「そういうわけじゃないんだけど、なんかね。」 沙里「ふーん。」
沈黙が続く・・・ 5分くらいたった時の事だろう。
きききぃぃい!!!!! ばーーーーーーんっっっっ!!!
夢莉「え・・・!?なんの音?」 沙里「わからない・・・。外出てみよ!!」 わけのわからないまま二人は飛び出した。 でも夢莉にはこの音に聞き覚えがあった。
夢莉「お父さん・・・・・。」 その時、まためまいがして記憶が途切れた。
2011/10/29 10:10:19 [992]=プロローグ= あの時、あの交差点にいなかったら。 あの時、君と同じくじをひかなかったら。 あの時、幸せにならなかったら・・・
君はここにいたはずなのに。 なんで君はここにいないんだろう。
また笑ってほしいよ。あの時みたいに。
「りんごみたいだね。」って。
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