2011/7/9 21:34:52 [465]―水穂目線― 学校の門をくぐると、蓮華を見つけた。 私に騙されている、哀れな少女。 哀れだ何て思ってないけどね? 「おはよう!水穂!」 蓮華が元気に挨拶をする。 まるで、何も考えてないよう。 「あ、おはよう、蓮華」 私は偽りの笑顔で答えた。 蓮華は元気。 いつも元気。 偽りの人格。 私はそれを知ってるよ? 「宿題やった?」 馴れ馴れしい。 もう友達じゃないのに。 それに、やるに決まってる。 蓮華じゃあるまいし。 「したわよ?普通やるでしょう」 蓮華は普通じゃないもんね? 「まぁ、そうね」 「やってないとか言わないでね?怒られるの、私なんだから」 蓮華の為に怒られるなんてまっぴら。 今まで我慢してた私、凄いでしょ? 教室へ入っても、私は何とも思わない。 蓮華じゃないしね? 私は人と接する事は嫌いじゃないよ? 蓮華と接するのは嫌いだけどね。 蓮華と接すると、吐き気がする。 私は蓮華から、早く離れたいので、他のクラスメイト達に挨拶をしに行く。 あぁ、蓮華もついてきた。 何でついてくるの? ウザいんだけど。 「おはよう!」 蓮華が挨拶をする。 皆が挨拶を返す。 皆は蓮華の偽りを見抜けないのね? まぁ、そんな頭無いだろうしね? あ、そういえば、蓮華に言うことがあった。 でも、放課後で良いか。 ゆっくり話したいしさ。 私が恋をした事を。 もう、蓮華の仲間じゃない事を。
2011/7/5 21:50:48 [357]「おはよう!水穂!」 私はなるべく元気に声をかけた。 「あ、おはよう、蓮華」 水穂は笑顔で答えた。 私は水穂のその笑みが嘘だって知ってるよ。 水穂はきっと、私の元気は嘘だって知ってる。 お互い、嘘をついていて、それを見抜いている。 これは、友情って言わないよね? 私たち友情は永遠不滅!とか言ってるバカは、さっさと死ねばいい。 そうやって言えるのは、本当の不幸を知らないからだよ。 「宿題やった?」 「したわよ?普通やるでしょう」 真面目ちゃん気取ってるところ、大嫌い。 「まぁ、そうね」 「やってないとか言わないでね?怒られるの、私なんだから」 私、貴方の事なんてどうでもいいんですけど。 貴方が怒られようと、知ったことじゃないわ。 というか、貴方が落ち込んでいる姿を見るのが、私は好き。 教室へはいると、私は吐き気がした。 何十人もの人がいて、あぁ、気持ち悪い。 でも水穂はふつうに「おはよう」といっている。 あ、私も言わなきゃね。 「おはよう!」 私が言うと、みんな返事をしてくれた。 私は元気キャラを装っていて、みんなから好かれようとした。 だって、誰かが愛してくれたら、私は愛するってことを知れると思ったから。
2011/7/5 21:36:49 [316]間違えました;; ×水穂は本気にしてたもんね? ○蓮華は本気にしてたもんね? すみません・・。
2011/7/5 21:29:20 [824]私は恋をした。 初めての恋。 私も蓮華の様になりそうだったのに。 私も人を愛せなくなりそうだったのに。 ねぇ、蓮華。 1人は哀しくない? 苦しくない? 私は可笑しくて、涙が出そう。 そんな蓮華を早くみたい。 別に怒りはしないよね? だって、もう繋がりはないしね? もう友達でもないもんね? 私は蓮華とは、前は友達だった。 人を愛せない人達の傷の舐め合い。 それだけ。 別に、前の私は人を愛したくない訳じゃないよ? 『愛せない』だけよ? でも、私は人を愛せたよ? 私は人を愛せない訳じゃないんだね? あれは偽りの友情だね。 笑える。 水穂は本気にしてたもんね? この偽りの友情を。 早く教えてあげる。 『私が恋をした事を』
2011/7/5 20:17:16 [261]題名↓ 「あの日、私は恋をして」 あの日、私は恋をした。 桜が舞っているあの場所で、私も蓮華のほうへ行こうとしたとき、貴方が私に手をのばしてくれて、救ってくれた。 誰も私の事なんか見てくれなかったのに、貴方は私を見てくれた。 手をひかれた瞬間、胸の高鳴りが抑えられなくって、顔の火照りが止まらなくなって、あぁ、私は恋をしたんだなって実感した。 蓮華より早く、私は好きな人ができたよ? どう?悔しいでしょ? 貴方は、人を愛せなくて、私は人を愛せるからだよ。 それから毎日、幸せだよ? ねぇ、蓮華。 そろそろ人を愛してみたらどうなの?
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