| 2009/10/31 0:27:11 [17]  2009/10/18 10:17:26 [130]また出します!四葉のクローバー
 光と闇
 女神
 よろしくお願いします。
 2009/10/5 18:14:34 [249]あげます  2009/10/4 13:24:24 [939]ごめんなさい、最近忙しくてピーチに来られる時間も限られています。更新にはもうしばらくかかりそうです。
 2009/10/1 18:6:57 [385]三日月龍
 記憶
 2009/10/1 17:14:23 [168]あげ
 
 2009/9/27 17:25:51 [765]千里さん、ありがとうございます!では、次のお題……
 ・十字架
 ・死神
 ・短剣
 2009/9/27 15:41:48 [962]素敵な作品ありがとうございますГ〇ペコッ三題噺といえば文学少女シリーズでしょうか・・・
 私も三題噺で文章力と想像力の訓練してました。今はもう書いてないですが、懐かしいのでノートを出して読んでしまいました。
 小説家になれるように頑張ってくださいね^^
 2009/9/27 2:53:59 [384]ミオさんありがとうございます!小説家志望なんです^^ある小説でこの「三題噺」というのをやっていて、自分もやってみようと思いこのスレを立てました。なんだか今回はメルヘンチックです。
 【教会・イチゴ大福・雪だるま】
 深い雪が、辺り一面を白銀の世界に変える。クリスマスを一週間後に控えた、冬の昼下がりだった。
 人通りの多いメインストリートを抜けた所に、小さな教会があった。子供たちがその教会の前で楽しそうに遊んでいる。それを、小さな雪だるまがじっと眺めていた。藍色のマフラーを巻き赤いバケツを被って、丸い目で子供たちを見守る。
 と、前を走り去った女の子が何かを落として行った。少し視線を下に向けて見ると、雪だるまと同じように二つ重なったイチゴ大福が落ちている。透明な袋に入り、口を黄色いリボンで結ばれている。
 『あーあ、やっぱり落ちちゃったよ』『だからちゃんとカバンに入れてって言ったのになあ』
 大福たちはそんなことを言って、落とし主の方を見ている。雪だるまはちょっと心配になって話しかけた。
 『大丈夫かい?ケガはない?』
 二人はこちらに視線を移し、『うん、大丈夫!』と声を揃えた。
 『可愛らしい子たちだね。僕と一緒の形だ』
 『うん。わたしたちも雪だるまみたい?』
 『それよりもあの子、落としたことに気付いてくれるかなあ』
 上の子は無頓着で、下の子は心配性らしい。微笑ましい雰囲気に和みながら、少しだけ、腕代わりである枝を揺する。
 『大丈夫。きっと誰かが拾ってくれるさ』
 『そうよね。雪の上は冷たいから、早く暖かいポケットの中に戻りたい』
 『ぼくもうお腹が冷えちゃったよ』
 『すぐ気付くさ』
 女の子を見た。こけた拍子にポケットの大福のことを思い出し、それがないことに気づき、辺りをきょろきょろと見回している。雪の中で黄色いリボンは見えにくいのだろう。
 『あ、ほら、こちらに駆けてきた』
 『ほんとだ』『ほんとだ。よかった』
 女の子は黄色いリボンの袋を見つけ、中の大福が無事であることを確認して雪だるまを見た。
 「見つけてくれたの? ありがとう」
 『どういたしまして』
 雪だるまの声は伝わらない。でもそれがわかったように、女の子は大福を大事そうに抱え、にっこりと微笑んで去って行った。
 2009/9/27 2:0:28 [139]豹王さんありがとうございます!今回もちょっと難しかった。。。【音楽・魔法・聖獣】
 彼は、追放された魔法使いだ。この世界で一番高い塔のてっぺんにある牢屋に収容されている。
 本来金色だった髪は、薄れていく魔力に比例するように黒くなり、長く長く伸びきっている。服もぼろぼろでみすぼらしいが、時折空を見つめる瞳は未だ少年の色が滲んでいた。二十歳前後であろうか。本人は、年齢はおろか自分の名前さえも忘れてしまっているのでもう誰にも解らないことだが。
 彼が牢獄にいる理由、それは、人々の記憶にしっかりと刻み込まれる大変な出来事。
 数年前、彼はある街の守り神であった聖獣を消滅させてしまった。百年に一人の強大な魔力を持って生まれた彼は、まだ力の制御が難しい時期であった。そんな時に、聖獣が突然暴走を始めたのだ。それを鎮めるために立ち向かった彼は、獣を殺してしまった。
 『何も、悪いことはしていない。ぼくはみんなを守りたかっただけだ』
 泣きながら訴えたが、聖獣を殺すことは神を殺すことと同じこと。そして与えられたのが、孤独な牢獄の生活だった。
 暗い牢屋の中、隅に座ってじっとしているだけで一日が終わる。たまに来る監視員は、何も言わずに去っていく。夜になり、また朝になって、同じことを繰り返す。
 ひとつだけ、彼にとって楽しみなことがあった。眠りにつく直前、優しい音楽がどこからともなく流れてくるのだった。不思議な音に耳を澄ませながら、毎晩眠りについた。そして、必ず空を飛ぶ夢を見る。そこは知らない街の上空で、人々は幸せに満ち溢れた生活を送っている。眠っている間だけ、彼は至福を感じる。
 今夜も音楽が聞こえる。でも何だかいつもと違うのは、気のせいだろうか。彼は眠りに落ちて行った。しかしその日見た夢は、いつもと違うものだった。
 眼の前に黒豹がいる。彼の記憶が蘇る。この黒豹は、彼が殺した聖獣・・・。
 金色の目に見つめられ、途端に体が動かなくなった。恐怖に強張った顔で黒豹を見ると、こちらに猛スピードで突進してくる。目を瞑った――。
 次の日。
 人々は空を翔ける黒い豹を見、牢屋の監視員は、空っぽの牢獄の中に脱ぎ捨てられたぼろぼろの服を見つけた。
 彼自身が聖獣になったのだろうか。それとも・・・
 2009/9/26 16:41:4 [864]感想ありがとです♪面白いと言ってもらえて良かったです!
 2009/9/26 10:29:13 [288]面白いです!実梨唖然してるでしょうね。  2009/9/26 0:50:49 [135]リリンさん再び有難うございます!ギャグものは苦手ですが頑張りました!ちゃんとギャグになってるかな…ドキドキ;【天使・ギャグ・何でもありの学園】
 「あたしは天使になる!」
 白昼堂々、瑠沙(るさ・高校二年生)は宣言した。右手に「天使のひみつ」とかいう胡散臭い本を握っている。隣で呆れたように実梨(みのり・友達)が彼女を睨む。
 「…何よその『なら死ねばいいじゃん』的な目はっ」
 「なら死ねばいいじゃん」
 「がびーん! み、みのりんっ!瑠沙ショック!!」
 「何、ビームでも出せるの? それともそこの窓から飛ばしてあげようか?今すぐ」
 昼休み、生徒の少ない教室で二人の会話(というか漫才?)は続いている。
 食べかけのパンを頬張り素っ気なく応える実梨に、瑠沙はツインテールをぶんぶん揺らして力説している。
 「ちっがーう! だから、私はただ天使になりたいだけなのっ! わかる?」
 「わかりたくない」
 「天使のような人になりたいって意味だよっ」
 なら最初からそう言えよ。周囲で二人のやりとりを見ていた誰もがそう思った。実梨は、面白いから付き合ってやるか、と瑠沙を見上げる。
 「何よ天使のような人って」
 「まず羽が生えてるの!」
 …ああ、駄目だ、この子天然だもん。じとっとした視線を送るが、本人は気付かず(というかスルーして)、拳を握って目を輝かせる。
 「頭に輪っか浮かべればもう立派な天使ねっ!あちこち飛び回ってみんなを幸せにするのっ!」
 「あなたの程度じゃ災難ばっかり起こしそうで怖いわ…」
 「あ! 何よそれ、ひどーい!」
 事実なのでしょうがない。まあ、そこらへんに天使がいても、この学園ではすぐに当たり前のことにしてしまうだろうけど。
 そこらじゅう走り回ってるペンギンがいたりとか。普通に動く銅像とか。高校なのに小学生が一緒に授業受けてたりとか。
 どうしてこんな変な学園があるのか。っていうかあってもいいのか。実梨それがずっと疑問である。
 と、瑠沙がはっとして顔を上げた。実梨もそちらを見てさすがに愕然とする。
 教室の入り口に、ちょっと頼りなさげな男子が立っている。
 背中に白い羽と、頭に輪っかが浮いているのが見えた。
 「あのー、僕天使なんですけど、誰か呼びました??」
 2009/9/26 0:0:53 [207]千ちゃんすごいにゃー(*^_^*)ようやく読める時間が取れたので読んでみたよ♪
 ってことで、私もお題を一つ☆
 
 ・初恋
 ・苺大福
 ・国会議事堂
 
 って感じでどうでしょうか??www
 2009/9/24 0:17:58 [579]将来は小説家でしょうか?それとも落語家さん?文章力向上のための訓練ってこともあるでしょうね^^ とにかく、頑張ってください。そして、気が向いた時に作品をお願いしますГ〇ペコッ
 ・教会
 ・イチゴ大福
 ・雪だるま
 2009/9/23 18:56:47 [71]お題・音楽
 ・魔法
 ・聖獣
 
 
 2009/9/23 18:19:22 [533]ではかわりのお題です。1天使
 2ギャグ
 3何でもありの学園
 2009/9/23 16:37:5 [969]喜んでいただけて光栄です♪少女漫画描くんですか(゜∀゜見てみたいですねっ
 私も漫画風の絵はよく描くので、サナさんとは良い友達になれそうです(^ω^)ノ
 またお題提供お願いします♪
 2009/9/23 9:47:18 [891]すごいよ!千里ちゃん!!私さ、少女漫画とかよくかくんだけど、こういう物語はなかなか…
 よっしゃ!!参考にさせてもらうよぉ!カキカキ…
 すてきな友情小説ありがとう♪
 もっともっといっぱい書いて!読みたい!!
 
 
 2009/9/23 2:23:42 [181]リリンさんありがとうございます…なんですが、えっと、「絶対可憐チルドレン」というのが解らなくて。。。出来る限り考えてみましたが、どうしても超能力と恋愛が結びつきませんでした。今回保留か、すみませんが却下という形になります(><;
 また今度、これに変わるお題の提供をしてくだされば幸いです!
 2009/9/23 2:17:26 [242]サナさんありがとうございます!遅くなってすいませんm(_ _m【友情・思い出・遊園地】
 高校を卒業して離れ離れになった親友から、久しぶりに電話が来た。
 「明日引っ越すんだ。それで、荷物整理してたら、懐かしいもの見つけちゃって」
 楽しそうに話す親友の声は全く変わってない。学生時代の感覚が蘇る。
 「覚えてる? 初めて一緒に遊びに行った時の、友達の印」
 「ああ、あの大ゲンカした時の? まだ持ってたんだ」
 高校一年の夏、私たちは、友人四人で遊園地へ出かけた。遊んでいるうちに調子に乗った私がふざけすぎてしまい、この親友と大ゲンカしてしまったのだった。もう五年以上も前の話だけど、鮮明に思い出せる。
 「まだ持ってたの、って、まさか失くしたの?!」
 「そんなわけないよ。ちゃんとある。私も実家出る時に持ってきたんだから」
 「なんだ、よかった… まだ持ってるのあたしだけかと思ったよ」
 ごめんごめん、と平謝りする私に親友は、相変わらずだね、と笑った。
 引き出しの奥から、思い出の品をそっと取り出す。小さなキーホルダー。二つの輪がくっついた形をしていて、「無限大」を表すのだという。ケンカをして二手に分かれた私たちは、お互いに謝罪の気持ちでこの同じキーホルダーを買い、それぞれに渡すつもりだった。お互いに差し出した同じもの。彼女と私が親友となったきっかけでもある。
 この二つの輪に、二人で「いつまでも友達でいよう」と誓った。高校生でよくそんな幼稚くさいことをしたものだ。今更になって恥ずかしくなってきた。
 しかし、そのお陰というのか何なのか、私たちは今でもこうして友達でいる。二人とも、随分大人になってしまったけれど。
 「ねえ、私たち、これからも友達でいられるかな」
 無意識に出た言葉だった。電話の向こうの親友へなのか、手の中の小さな輪に向けてなのか解らない。親友は、安心しなよ、と陽気に笑う。
 「大丈夫。あんたがあたしの事忘れても、あたしはあんたの友達でいるよ」
 …こういうところでかっこいいことが言えるのも、私の親友ただ一人。少し泣きそうになって、やっと「ありがとね」と搾り出した。
 名残惜しく電話を切った後、二つの輪を空にかざしてみる。
 透明な青の中二つの小さな輪は、私たちをずっと繋いでいることを証明するように、一度だけきらりと光った。
 2009/9/21 20:59:3 [327]ちはーす♪お・題1恋愛
 2超能力
 3未来
 前やってた絶対可憐チルドレンみたいなのでいいですよ☆
 2009/9/21 20:7:19 [271]こんにちわ♪千里ちゃん^^お題だすね!
 @、友情
 A、思い出
 B、遊園地
 難しいかな??><
 2009/9/21 10:13:26 [905]さっそく感想ありがとです♪そんなに喜んでもらえるなんて・・・ ほんっとうに嬉しい!よかったです
 青春時代駆け抜けてますっ 紅炎さんも悩みがあることが青春の証ってコトで、前向いて走りましょうよ^−^
 2009/9/20 22:24:56 [495]…うっわぁぁ 感動的な小説をありがとぅ せんっ@A@。。マジで感謝・感激…。
 可哀想な話でもあるけど,最後はやっぱりいい話だなぁって思う…。
 青春時代かぁ…。 今,ちょっと悩んでて…。
 でも,せんの小説読んでて気が楽になったよ^^
 せんにも来てる??
 それにしても,いい話でした。 小説がお上手で感動だよー><。。
 またのときはせんの小説で癒してもらうそ♪
 よろしくね^^#
 2009/9/20 21:33:57 [304]紅炎さんありがとうございます!今回も長いです; 感想をお願いしますね♪【歌・青春時代・海】
 放課後の教室から聞こえてくる歌を、僕らは毎日聞いていた。どこまでも透き通っていて、きれいなその声の持ち主は、僕の…いや、僕らの初恋だった。
 僕ら二人は小学校からの親友で、ずっと行動を共にするほど仲が良かった。きっとこれからも同じ場所へ辿りつくような感覚さえあったほどに。
 クラスでも病弱で儚げな彼女は少し浮いていた。話したことなんてあまりなくて、僕らはいつも少し離れたところから眺めているだけ。
 しかし、それを壊したのは、親友だった。
 「な、一緒に帰らないか?」
 放課後の教室に飛び込んで、親友は彼女にそう声をかけた。彼女は戸惑った後ゆっくり頷いて、その日僕らは三人で一緒に帰った。
 少しずつ僕らと彼女の距離は縮まっていった。恐々としていた彼女の表情も笑いが絶えないようになり、僕らもすっかり打ち解けた。
 そうやって三人で帰るのが当たり前になってしばらくした頃、彼女は持病が発病して入院してしまった。僕らは二人、病院へ向かった。
 彼女は、歌えなくなっていた。
 声が出ないらしい。ガンも発見され、助かる見込みはゼロに近いと、彼女自身から直接きかされた。自分の病気のことを話す声も、聞こえづらいほどに掠れていた。
 明日消えるとも分からない彼女の元へ、僕らは通い続けた。日に日にやせ細っていく彼女は、それでも笑って、僕らの話す学校の話を聞いてくれた。
 それから三ヶ月後、彼女は静かに息を引き取った。
 僕らは、葬儀の後、海へ向かった。
 病床でいつも、彼女が僕らに、たったひとつだけ訴えていたこと。
 『海へ、行きたいなぁ』
 もう聞き取るのがやっとの小さな声で、毎日毎日彼女は呟いた。いつか必ず一緒に行こうと、約束していた。
 彼女が最期に、日記帳に一言言葉を残していた。そのページを切り取った紙を丁寧に紙飛行機にして飛ばす。
 「幸せでした。私は、とても、幸福でした。」
 大人になった今でも、時々あの飛行機を空に探してしまう。
 2009/9/20 0:57:15 [869]せーんっ>< じゃ,お題いくよっ(ぇw【お題】
 1、歌
 2、青春時代
 3、海
 
 あ…。 難しかったらごめんちょ ><
 楽しみにしてるよ♪
 2009/9/20 0:46:2 [951]誰かお題提供お願いします♪  2009/9/18 18:48:23 [209]アクトリスさん、さっそく感想ありがとうございます!書くのはいつも勢いなので、文章はちょっと雑ですが^^;でも情景を読み取っていただけて幸いです!
 またお題提供お願いしますね♪
 2009/9/18 17:52:30 [443]考えるの凄く早いですね!?凄く驚きました。
 なんというか、ロマンチックな感じの物語でとてもよかったです。
 特にお互い忘れ物をして会う、というのが本当に学園生活の出来事と言う感じでスラスラ読めました。
 夏が終わって、秋になる様子が凄く分かる文章で風景を思い浮かべやすかったです。
 
 私的に、一番のお気に入り文章は最後の一文です。
 外の夕焼けやもみじが赤くなっているのが、主人公が告白して顔を赤らめているのをかけている様な気がして、この文章が好きです。
 …ちょっと、分かりにくい感想になってしまったかも(汗)
 
 私のお題で、こんなに素敵な文章を書いてくださりありがとうございました!
 2009/9/18 17:38:9 [170]>アクトリスさん ありがとうございます!長いかも・・・感想をくだされば嬉しいです^^【学園・恋・秋】
 
 夏休みの間、君や他の子たちと一緒に花火大会に行くはずだったのに、都合の悪かった君だけが一緒に行けなかった。
 あの日、「好きです」って、告白するはずだったのに・・・。
 二学期が始まって、学校で毎日君に会える。それだけが私の救いだった。席も近くて、頻繁に話もできる。だけど――この想いは、黙っていては伝わらないのに。
 残暑も段々と薄れ、木々が紅葉し始めた。校庭のもみじが真っ赤に染まる。胸の中に渦巻く想いは、刻々と増していた。
 早く告白して――君の気持ちを知りたい。でも あせるばかりで、私は一歩が踏み出せない。
 それでも秋は深さを増していった。そんなとき。
 音楽室に忘れ物・・・放課後に学校へ駆け込んで、音楽室の扉を開けた。
 君がぱっと振り返る。お互いびっくりした顔で、数秒見つめあった。
 「あ、わ、私、忘れ物しちゃって」
 「あー、そうなんだ。俺もなんだ」
 笑いあって、はっと思う。二人きり・・・その途端、急に緊張が込み上げた。自分の机に向かう足がたどたどしい。見られている、どうしよう。顔が燃えるように熱くなった。
 一緒に音楽室を出て、先に歩き出した君の背を見つめる。今、伝えなくちゃとあせる気持ちが押し寄せる。伝えなくちゃ、早く引き止めなくちゃ、君が行ってしまう。
 「あ、あの!」
 振り返った君は驚いた顔をして、「何?」と首を傾げた。締め付けられる胸に、喉から声を絞り出した。
 「私・・・あなたのことが好き・・・ずっとずっと、好きでした」
 
 外は、真っ赤な夕焼けと真っ赤なもみじで、秋の色に染まっていた。
 2009/9/18 16:59:52 [568]初めまして。千里さん。三題噺を書くなんて、凄いです!早速お題ださせていただきます★
 
 @学園
 A恋
 B秋
 
 以上です。
 案外人によっては、書き難いお題かもしれません…。
 特に「恋」とかが(汗)
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