| 2011/4/23 10:23:44 [150]第15章【イライラ】「気にってないの!?」
 「うん。名前決めたの蛇紀だろう?」
 「なんでわかったの?!」
 驚きを隠せずにいた。
 「俺は蛇紀が考えてることぐらい双子だからわかるよ。」
 如月はうなずいて言ってみた。
 「でも私は好きだよ。さずが蛇紀が考えた名前だと思う!」
 「そうかな・・・。」
 2011/4/9 13:59:9 [646]第14章【shout6】次の日になった。
 学校ではshout6が大きな話題になった。
 「3-3の姜異君がバンド組むらしいよ!」
 「バンド名はshout6なんだって!!」
 蛇紀が皆に言いふらしたのか、皆にshout6のことが知られていた。
 3-3の教室に入ると姜異は水筒のお茶を飲んでいた。
 如月は挨拶をした。
 「おはよう!shout6っていうバンド名気にってくれた?」
 すると姜異の口から意外な言葉が出た。
 「全然気にってない。」
 「えっ?」
 
 2011/4/2 15:52:5 [13]第13章【バンド名】6月9日の姉の誕生日は終わり、次の日6月10日になった。
 今日も休日なのでまた如月はテレビでニュースを見ていた。
 すると「ピンポーン」という音がした。
 家には如月しかいなかった。
 父は友達とゴルフ。
 母は母の妹とお食事。
 姉はあいかわらず彼氏とデート。
 今日は静かな一日になりそうな予感がした。
 しかしこんな朝に誰だろう?
 朝といっても、もう10時を過ぎている。
 ドアを開ける。
 そこには蛇紀の姿があった。
 如月は声を出す。
 「蛇紀さん!?なんでここに!??」
 「いやぁ、姜異とバンド組むらしいじゃん。
 だからそのバンド名を考えてほしいんだって!^^」
 「でもなんで蛇紀さんがここに来る必要が?!」
 「俺じゃ嫌か?^^姜異にたのまれたんだよ」
 そして、部屋に上がることになった。
 蛇紀が言う。
 「うわぁ!ここお前の部屋!?めっちゃくちゃかわいいじゃん!」
 如月は顔が赤くなる。自分でもなぜ赤くなるのかが分からない。
 「えっ!そ、そう?!あぁ・・・昨日掃除したんだよね〜」
 そしてバンドのことになる。
 「どうする?」
 蛇紀が言う。如月も言う。
 「う〜ん・・・どうしよう〜・・・・」
 すると蛇紀がこんなことを言った。
 「じゃあ、好きな数字で決めるのはどう?」
 「あたしの好きな数字は(6)だけど・・・」
 「俺も(6)好き!!じゃあ・・・shout6(シャウトシックス)はどう?」
 如月はポカンとした。
 「shout(シャウト)ってどういう意味!?」
 「shout(シャウト)っていうのは【叫ぶ】っていう意味。
 なんか【叫ぶ】ってかっこよくない?」
 
 ――そしてこれからshout6のバンド活動が始まる――
 2011/3/20 10:22:39 [658]あげ  2011/3/9 19:41:17 [219]第12章【AWAYの魅力】如月はAWAYのメンバーだったことに驚いたが、
 いまいちピンッとこなかった。
 如月はAWAYのことをニュースでしか見たことがなかった。
 「でも、あたしAWAYのことを良く知らないんです。」
 如月は正直に答えた。
 男の人は笑って言う。
 「ははは^^そりゃそうかもしれないな。
 AWAYは『ロックバンド』って言われるけど、
 本格的には『へヴィ・メタル』でバンド活動してるから。」
 如月はまったく意味がわからなかった。
 『へヴィ・メタル』って何か?どんな曲なのか?
 まったく知らなかった。
 それを見た紅は苦笑いをしながら言った。
 「あぁぁ〜・・・ここにCDあるから聞いてみる?」
 如月は首を縦に振る。
 CDデッキにCDが入っていく。
 黒くて真ん中にどくろの絵が描かれているジャケット。
 すると次の瞬間、割れた声が部屋に鳴り響く。
 如月はビックリして、心臓がバクバクしている。
 こんな曲は今まで聞いたことがなかった如月。
 いつも、恋愛の歌詞にポップなミュージックを聞いていたが、
 こんなに怖くて、恐ろしい曲は初めてだった。
 如月はAWAYの曲に魅かれていった。
 「イイ曲ですね^^」
 そう如月が言うと、その男の人は笑ってうなずいてくれた。
 2011/3/8 20:0:44 [663]第11章【姉の彼氏】今日、6月9日は姉、紅の誕生日だった。
 今日は休日で如月はそんなことも忘れて、テレビを見ていた。
 誕生日だったことを知らせてくれたのは、紅だった。
 「今日何の日かわかる?」
 そう聞かれた如月は考えた。
 「う〜ん、ロックな日?6と9で・・。」
 「ちがう!今日うちの誕生日でしょう!?・・・で今日、誕生日ってことで、
 あたしの彼氏連れてきちゃった(><)」
 照れる紅の向こうには背の高いちょっと痩せている彼氏がいた。
 「こんにちは。君のお姉ちゃんの彼氏です^^」
 と挨拶してくれる。
 「ども。」
 軽い挨拶をした。
 如月のタイプの人ではなかった。
 髭がはえてて、サングラスをしてる。ポケットの中にはタバコ。
 どう見えてもチャラチャラしている。
 そのときその彼氏が言った。
 「あ!僕、AWAY(アウェイ)のボーカルやってます。」
 如月は思わずとび跳ねた。
 AWAY(アウェイ)とは今のロックバンドとして人気のグループの名前だった。」
 「あのAWAYのボーカルですか!!?」
 紅が言う。
 「そうよ〜。すごいでしょ?如月も幸せ者よね〜。私がお姉ちゃんで^^」
 
 2011/3/6 19:53:17 [622]第10章【蛇紀に相談】この前の悠麻との出来事を3−4の蛇紀に相談してみた。
 「この出来事どう思う?私は自分が悪かったなぁって思ってるんだけど・・・」
 すると蛇紀の返事がすぐにかえってきた。
 「それはおかしいと思う!姜異は誰のものでもないし、
 悠麻ちゃん?も勘違いしすぎだろ。姜異は悠麻ちゃんのものじゃないのに。」
 それはいえてる。心の中でなっとくしたが、そんなことを
 今の悠麻に言ったら何て返されるだろう?
 (やっぱり姜異くんの気を惹こうとしてる!)とか
 (あたしに喋りかけないで!!)とか言われそう。
 蛇紀はそんな如月を見て言う。
 「お前可愛いな。いろんな意味で^^そんなに悩むことでもないだろ?」
 如月は一瞬ドキッとした。
 すぐ正気にもどって喋り出す。
 「悩むことだよ!男の子には分からないかもしれないけど・・・」
 蛇紀は体が崩れる。
 「はあぁ〜、俺正直、女の子の気持ちわかんねぇ〜・・・
 女子って意外とめんどくせぇ〜な。・・・・あ、じゃあまたね。」
 そう言って、蛇紀はどこかへ行ってしまった。
 
 2011/3/2 20:8:8 [297]age  2011/2/28 20:51:51 [97]第9章【悠麻の相談】キンコンカンコーン
 のチャイムで昼休みになった。
 ポケット中にあるリップを取り出して塗る如月。
 如月は朝の自転車置き場のあのことが頭にこだまする。
 「ねぇ如月ッ!ちょっといい?話があるんだ。」
 声をかけられたのは悠麻だった。
 嫌な気はしてたが、悠麻の言う事をきき
 屋上に連れて行かれる。
 「何?話って。」
 如月はそう聞くと悠麻の顔がいきなり怖くなった。
 見間違えと思ったが今まで一緒にいた私には分かった。
 悠麻は話だす。
 「あたしね。好きな人が出来たの。しかも初恋。
 如月はもう誰だか分かってるかもしれないけど、
 姜異くんが好きなの!
 姜異くんと如月の関係全部姜異君から聞いたよ。
 姜異君、
 『如月さんはこのクラスで一番最初に出会った人で、
 とっても面白くて楽しくて、一緒にいると癒されるんだよなぁ』
 そうやって言ってて、如月のことを話すときはいつも楽しそうで・・・・」
 如月は強く一方的に真実を言われたから驚いた。
 〔開いた口がふさがらない〕という言葉はこういう時に使うんだなと感じた。
 如月も声を出す。
 「悠麻・・・姜異君のこと好きなの!?
 しかも初恋って・・・・。」
 そして悠麻は最後の一言を口にする。
 「だから姜異君の心をひくようなことしないで!!!!
 如月のそういうところ大っきらい!」
 そう言って屋上をあとにした。
 2011/2/28 18:42:9 [126]セラちゃま☆小説とても上手だね☆惚れr((殴蹴踏w
 頑張ってねw
 2011/2/28 17:50:53 [257]読みました♪亜話しうまいですね☆。:+ヾ(*゚∀゚*)ノ+:。☆
 2011/2/27 20:56:58 [300]登場人物○七瀬 如月(ナナセ ハヅキ)主人公
 ○七瀬 紅 (ナナセ クレナイ)主人公のお姉ちゃん
 ○柳井 姜異(ヤナイ ショウイ)
 ●蜂田 蛇紀 (ハチセ ダキ)
 ○鈴木 悠麻 (スズキ ユマ) ナドナド(*′ω`*)
 
 2011/2/27 20:55:56 [218]>美月♪さん呼んでくれてありがとうございます^^
 つづきも呼んでくれると幸いです。
 2011/2/27 20:55:5 [857]第8章【バンドの誘い】学校につくと自転車置き場に姜異がいた。
 「おはよう!そのマフラー姜異くんらしいね」
 そのマフラーはギターの絵が描かれている。
 姜異は何かを言いたそうにモゴモゴしている。
 「あの如月さん、良かったら僕が結成するバンドに入らない?」
 如月は一瞬息ができなくなった。
 「私ですか!!??でも私何もできないのに・・・。」
 「是非ボーカリストとして。」
 と、そこに悠麻が登校してきた。
 「如月おはよ〜っ・・・・・あ、姜異くん・・・・」
 悠麻は如月をじ〜っと見つめる。
 姜異は悠麻も誘う。
 「あの、悠麻さんも僕が結成するバンドに入らない?」
 悠麻は笑顔になる。
 「えっ!あ、入る!入りたい!」
 姜異が言う。
 「悠麻さんベースできる?」
 悠麻も言う。
 「えっ!あ、はい!できます!」
 如月は初めて知った、悠麻はベースもできることを。
 姜異は衝撃的な発言を口にする。
 「そりゃそうだよね。悠麻さん、この前に僕の家でベース弾いてたもんね」
 「そうですよ。あの日は楽しかったなぁ。ショッピングとか
 楽しかったですよ^^」
 このとき、如月の恋愛感情は動いた。
 如月は自分で悔しい気持ちになった。
 如月は心の中で思う。
 (私、姜異君が好きだったなんて)
 
 2011/2/27 14:19:51 [540]全部読ませてもらいましたおもしろいですね
 2011/2/27 12:29:35 [54]第7章【蛇紀の真実】笑って答える蛇紀だが、その笑みには嘘が分かった。
 如月は言った。
 「貴方、何か隠してるでしょ。」
 蛇紀はびっくりした顔をして言う。
 「えッ!ばれた!こんなに早くばれてしまった!」
 あわてる蛇紀。
 そして真実を一人で話しだす。
 「俺、実は頭悪くてさ〜、留年してるの。でも姜異は凄い頭がよくて…。
 もう俺は弟と同じ学力・・・いや、もう姜異にぬかれてるかもしれない。
 でも、お前に出会ってよかった!俺の嘘がこんなにも早くばれるなんて思ってなかったけど、でもそれだけ、俺のことが分かるってことなんだよな〜。
 あ、ポイ捨てには気をつけろよ。じゃ、おさきぃ〜」
 一人で語って、一人で去った。
 ルックスは性格が悪そうだけど、心の中は優しい人なんだなぁと感じた如月だった。
 「じゃあ、あたしも学校行こう!もう遅れちゃってるかもッ!」
 
 
 2011/2/27 12:29:19 [706]第6章【父違い。】『転校』してきたのは姜異も同じだ。兄弟なのかと思ったが、
 苗字が違う事に気づき、如月は悩みこんだ。
 「それより、お前食パン落としていってったぞ。ほら。」
 蛇紀はそういうと如月が加えながら来ていた食パンのことに気づいた。
 「あ、この食パン・・・。」
 如月は言葉を曇らせる。
 「落して行ったんだぞ。そんなことしたら環境が悪くなる。気をつけろよ。」
 見た目からして、チャライ感じの蛇紀だったがエコ活動をしていることに
 ビックリした。如月は聞いてみる。
 「蛇紀さん、自然を大事にしてるんですね。
 あと、柳井姜異って方知ってます?」
 一応姜異のことも聞いてみた。
 するとすぐに返事が返ってくる。
 「姜異!?お前姜異知ってんのか!?あ、姜異は親違いの兄弟だ。
 俺の方が兄貴だぞ。」
 その言葉に驚く如月。
 「あの、それっておかしくないですか?
 もし親違いの兄弟だったら歳が一歳は違うはずです!」
 また質問する如月。
 「秘密だが…俺、本当は21歳なんだ。歳ごまかしてんの」
 平気な顔をして如月に真実をぶちまける。
 如月は言う。
 「そんなことしていいんですか!?」
 「いいの。いいの。ばれてないし^^」
 蛇紀は笑って答える。
 
 
 2011/2/27 12:29:12 [568]第5章【如月を呼んだ人は?】この姜異が転校してきた5月15日は特に変わったことはなく、
 平凡に過ごせた。ただ、悠麻は違っていた。
 授業の時間にもガツガツとギターの話をしている。
 姜異はこの春街高等学校に来ての初めてかもしれない友達が出来たのだ。
 嬉しそうに会話していた。と言っても、嫉妬とかそういう気持ちではなく、
 悠麻も姜異も話があう人がいて良かったね。という気持ちだった。
 そして如月は5月15日の幕を閉じた。そして願う。
 『明日も良い一日でありますように』
 
 そして次の日。5月16日水曜日だ。
 今日は雨らしい。実に嫌な気候なのだ。如月は目が覚めて
 窓を見た瞬間そう思った。だが学校に行かなければならない。
 義務教育ではないが・・・
 そしてかっぱを着て自転車に乗り、学校に行く。
 ・・・とその時
 「おい!そこのお前止まれ!!」
 後ろの遠くから男の人の声が聞こえる。どんどん近くなっていくうちに、
 声は大きくなっていく。
 如月は自転車を止め、後ろを振り返る。すると髪の毛が肩まである、
 ロン毛ヘアの男の人がいた。同じ学校の同じ学年と分かった。
 名札の色が如月の高校3年生の赤色だったからだ。
 ただ見たことがない男子だった。
 「あの、私を呼んでたんですか?」
 如月はその男子に聞く。
 「そうだお前だ。」
 男子も言い返す。
 「あの、貴方誰ですか?」
 また如月が聞く。
 「俺は蜂田 蛇紀昨日転校してきたんだ」
 
 2011/2/27 12:28:42 [455]第4章【姜異と如月のまたの出会い】ギターの音の先には春街公園のブランコで知り合った、柳井 姜異がいた。
 あとから悠麻が来て、
 「あ!はづきぃ〜!おはよー」
 元気な声が廊下に響く。すぐに悠麻はギターを持った姜異のことが気になる。
 「えッ!あの、貴方って転校生の方ですか!?ギター弾けるんですか!?」
 次々と質問をする悠麻。悠麻はどんどん姜異に興味がわいてくる。
 「あの是非友達になってください!!私もギター大好きなんです!はい!」
 興奮状態のなか如月はまず教室の中に入りバックを置く。
 後で聞いた話だが、姜異はギターで賞をたくさん取っている
 『スーパーギターリスト』というものか。
 そして一時間目に姜異は転校生として紹介された。
 席は偶然に悠麻の隣となった。如月からは斜め前の席だ。
 だが姜異がこのクラスに転向するなんてビックリだ。
 如月の頭の中は混乱中。悠麻の頭の中は興奮中。
 
 2011/2/27 12:28:28 [435]第3章【ギターの音】学校についた如月はふと気づく。校舎内が騒がしい。
 女子が好きなものを目にしたとき「キャーキャー」騒ぐあの声。
 階段を上がるにつれて、その騒ぎ声はだんだん近くなっていく。
 如月たちの教室の階段を上がりきった瞬間。ギターの音が響いた。
 「悠麻?」ギターの音が聞こえたら、やっぱりギター好きの悠麻が
 廊下でギターを鳴らしているのだと思った。
 だが、女子が集まっていて悠麻の姿が見えなかった。
 大声で如月が
 「悠麻〜!朝っぱらかギターの音、うるさい!!」
 そういうと女子が如月を豚を見るかの様な顔をしてみてきた。
 みんなの様子がおかしい。と思った瞬間に、聞いたことのある声が聞こえた。
 「あ、うるさかったですか…すみません。」
 なんと、そこにいたのは公園で合った柳井 姜異だった。
 「え!!!あ、貴方公園であった柳井 姜異さん!!??」
 如月は声が高くなる。姜異は
 「ああ、この前の方ですね^^」
 笑顔で挨拶をしてくる。女子が私をまた見る。
 
 
 2011/2/27 12:28:2 [550]第2章【奇跡的な出会い】
 今日、2010年5月15日はおよそ一年前に高校2年生の
 如月が奇跡的な出会いをした日だった。
 如月はカレンダーを見て、一年前の事を思い出す。
 
 一年前の朝
 自転車で学校に向かう如月の目の前に現れた少女がいた。
 そしてその時その少女と大喧嘩した。
 なぜ喧嘩をしたのかは忘れたが、
 そのせいで学校を遅刻してしまったのだ。
 イライラして教室に入ると、友達から
 「今日転校生が来るらしいよ!このクラスに!!」
 転校生には興味はあったが、その時はさっきのイライラが
 止まらない。
 そして、一時限目に登場した転校生はなんと、さっきの
 大喧嘩した少女だった。
 体格が小さかったため、小学生くらいに見えたくらいだった。
 その少女の名前は…鈴木 悠麻。
 今、大親友の友達だ。悠麻に出会えて本当に嬉しかった。
 そう思えるようになったのはいつごろだったかな。
 多分忘れっぽい私はこの出来事は数年すれば、
 忘れることとなるだろう。
 
 如月は口に食パン、左手にスクールバックを持ち、靴をはく。
 「行ってきます」の一言もなく家を出る。
 今日は天気が非常にいい。とても小さな小鳥が青い空を飛んでいる。最近飛べるようになったのかな?
 小さな小鳥に挨拶を心の中でする。
 『私も最近いいこと増えてきたよ』
 そう挨拶すると、学校に向かう。
 今日はどんないいことがあるかな。
 今日はどんな出会いがあるかな。
 
 
 2011/2/27 12:27:21 [722]第1章 【春街公園のブランコ】
 「こんにちは。初めまして。七瀬如月と申します。」
 如月はブランコに挨拶する。
 如月はそうすると、ブランコに座り今日一日の事を考える。
 楽しいこと、嫌だったこと、ムカついたこと全部を
 このブランコにぶつける。
 「もう!!なんであたしが代表委員なの!!」
 大声で言う。やはり、近所のおばさんにばれる。
 「今、おじいさんが寝てるんだから静かにしなさい!
 ホントにも〜最近の若い子は〜」
 こっちにも悩みがあるんだ!と如月は地面を強く蹴る。
 蹴った土と一緒に大きな石ころが前に飛ぶ。
 「あ、痛!」
 目の前で男の人の声がするのにきずく。
 多分、大きな石が足にあたったのだろう
 「あ、すみません!!ついやってしまって…!!」
 その言葉しか出てこない。男の人は如月と同じくらいと分かった。
 
 -------この出会いがすべての始まりとなる---------
 
 「あぁ、別にどうってことないよ。謝る必要はないよ^^」
 男の人は笑って言った。
 「君、名前は?」
 「如月…七瀬如月です・・・・あの貴方は?」
 「俺は柳井姜異です。宜しく。」
 如月は今日二回目の挨拶をする。
 「こちらこそ。初めまして。宜しく…。」
 そこから姜異は隣のブランコに座り少しの沈黙があった。
 如月は何を喋っていいかが分からずにただ地面をみる。
 チラッと姜異を見ると目があってまた下を見る。
 姜異はいきなり言う。
 「如月ちゃん、君面白いね!」
 また姜異は笑う。如月も少し笑った。
 日が沈みカラスは家へと帰っていく。
 「それではもう帰りますね^^ではまた今度。」
 如月はそういうとブランコから立ち上がり、足を進めた。
 姜異も返事をし、如月は家へ帰った。
 
 「ただいま〜」
 「おかえりぃ」
 姉の声が聞こえる。そう紅の声だった。
 「如月、今日遅かったね〜。どこ行ってたの?」
 紅がしつこく聞いてくる。
 如月は体力的に疲れていたので喋る気にはならなかった。
 「今度言うから、今日は寝させて〜」
 
 如月はそういうと二階の自分の部屋で眠った。
 
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