| 2009/7/29 11:51:8 [135]ネタ切れしたので完了します。ごめんなさい。  2009/7/2 18:50:59 [155]気がついたらベットの上にいた。消毒液と薬品のにおいにまじって、かすかに血のにおいがする。
 ―病院?
 私はベットから起き上がった。
 他のベットはほとんど空いていて、隣のベットでは圭太が寝ていた。
 ―あれからどうなったんだろう……
 そのとき、病室のドアが開いた。
 ドアのほうを見ると、看護婦さんが入って来た。
 「あ、気がついた?でも、よく生きてたね。車にはねられたのに……」
 「車?」
 「そうよ。覚えてない?」
 「えっと……車じゃなくて……」
 私がそう言いかけた時、別の声がそれを止めた。
 「覚えてますよ。」
 ―圭太?なんで?
 「そう。それで、二人は兄妹?」
 「はい。そうです。」
 「じゃあ、ここに名前と電話番号を書いといてね。」
 看護婦さんは、圭太と話すと部屋を出て行った。
 「車にはねられたってほんと?」
 「うそ。」
 私の質問に圭太が即答した。
 「で、兄妹ってどういうつもり?」
 「説明するのがめんどくさかった。そんなことより、遥……お前、馬鹿か?」
 「え?」
 何が?と聞こうとしたが、その前に圭太が言った。
 「さっき、『車じゃなくて……』とか言おうとしてたけど、なんて言うつもりだった?」
 「夜叉のこと。」
 「だから馬鹿なんだよ。看護婦がそんなこと信じると思うか?」
 「あ、そっか。」
 私が納得したように言うと、圭太はため息をついた。
 
 
 2009/6/28 19:36:16 [196]―誰??「悪いが、人間を襲った魔獣は処分する決まりだ。」
 その人はそう言って、その怪物を切り捨てた。
 さっきは体に隠れて見えなかったが、その手には小さな剣のような物が握られていた。
 ―まさか……夜叉???
 そう思って圭太のほうを見たが、圭太は気を失っていた。
 そして、その人(?)はその場を去ろうとした。
 「ちょっと待って!」
 私は思わず叫んでしまった。
 その人は驚いたように振り返った。
 「お前……俺が見えるのか?」
 私はその言葉にうなずいた。
 「それなら一つ聞くが、銀髪の女を見なかったか?」
 ―銀髪って……あの時見た人かなぁ。やっぱり、この人も夜叉なのかな?
 「見たよ。」
 「何処で見た?」
 「ここの近く。」
 「そうか。」
 それだけ聞くと、その人は歩いて行った。
 「あ、さっきはありがとう!」
 私はその人に向かって言った。
 
 
 2009/6/11 19:4:51 [810]  2009/6/11 19:4:44 [909]次の日、学校に行った。「おはよう。」
 私が言っても全員無視。
 それどころか、私のほうを見て悪口を言ってるみたいだった。私のほうを見ている女子のグループのほうから、「ユーレイ」と言う言葉が聞こえて来たから、多分、間違いないだろう。
 でも私は全然気にしなかった。見えない物を信じろって言っても無理に決まってるし、圭太がこのことを信じてくれたから。
 私は、他の人を無視して自分の席に着いた。嫌われるのは慣れてる。小1から小2までの間、ずっと嫌われてたから。
 
 授業が終わって、家に帰る時に圭太に会った。
 「昨日言ってた、『夜叉』探さない?」
 「うん。」
 私と圭太は夜叉を探し始めた。
 「遥はどこで見た?」
 「えーっと……家の近く。」
 「じゃあそこに行ってみよう。」
 探し始めたのはいいけど、なかなか見つからなかった。
 私が見た場所はハズレ。圭太が見た場所もハズレ。
 その周辺を歩き回っても全然見つからなかった。
 「一回見た場所にはいないのかなぁ。」
 わたしのつぶやきに、圭太はうなずいた。
 「今日はもう帰るか。明日でも―」
 そう言い終わらないうちに、目の前が真っ暗になった。
 気がついたら空中にいて、そして地面に叩き付けられた。
 前を見てみると、3メートルくらいの怪物みたいな生き物(?)が、こっちに向かって来た。
 ―どうしよう……殺される……
 本能でそう感じ取ったので、目を固く閉じた。
 でも何も起こらなかった。目を開けてみると、さっきの怪物から私を守るような形で誰かが立っていた。
 黒く短い髪で、着物みたいな服を着た人だった。
 
 
 2009/6/9 20:19:22 [281]「夜叉」って言うと「犬夜叉」を思い出します☆知っていますか?
 
 2009/6/8 16:25:53 [333]まあ、似てるのは最初の数行だけなんであんまり気にしないでくださいね☆
 2009/6/8 15:25:56 [351]ほんとだ〜プラチナの月でしょ!
 2009/6/7 18:50:25 [675]そうなんですか??他の人の小説、全然見ないんで分からなかったです……
 2009/6/7 18:41:58 [733]奇遇ですね。あたしの小説と初めがそっくりです(^_^)
 頑張ってくださいね
 2009/6/7 18:29:5 [363]「ほんとだよっ!ほんとにユーレイがいたんだよ!」わたし(野村遥)が叫んでも誰も聞いてくれなかった。
 「ユーレイなんているわけないんだよ。もし見えるんなら証拠みせてよ。」
 友達はみんなそう言って信じてくれなかった。だって、友達にはユーレイが見えないから。
 でも、一人だけ信じてくれる人がいた。
 「どんなユーレイだったの?」
 その人は言った。名前は藤森圭太(ふじのもりけいた)。
 「銀髪で、刀を持った、女の人。見えたと思ったら、すぐ、消えちゃったけど。」
 わたしは小さな声で答えた。そして顔をあげて、
 「ほんとに信じてくれる?」
 と言った。
 圭太は笑顔でうなずいた。両親も信じてくれなかったこの話を、圭太は信じてくれた。
 だからわたしは嬉しかった。高校生くらいのひとで、私よりはずっと年上なのに、私の話を真剣に聞いてくれた。そんな人、初めてだった。
 「それ、多分ユーレイじゃないよ。」
 いきなり、圭太に言われて、少し驚いた。
 でもユーレイじゃないって……だったら何なんだろう。
 「ユーレイとは別のものだって言ってた。その人が。」
 「え?会ったことあるの?」
 わたしは圭太のほうを見た。
 「あるよ。だから信じたんだ。遥の話。」
 「何なの?その人って……」
 「夜叉って言ってた。」
 「ヤシャ??」
 聞いたこともない名前だった。他の人には見えないから、ユーレイだと思ってたのに。
 「霊感があるひとはユーレイが見えるけど、他の能力……『呪力』とかいう力がある人は見えるらしいよ。」
 ヤシャ??ジュリョク??全然分からない……
 
 でも全てはそこから始まったんだ。
 わたしがいろいろなことを知り始めたその時から……
 
 
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